2020年08月06日 [工事保険について]
作業対象物とは?
工事保険がお客様にとってわかりにくいといわれる理由のひとつに、用語が難しいことがあります。
作業対象物とは、自社が作業を行うために、使用所有管理をする物件をいいます。
たとえば、エアコン業者が壁に穴をあけてエアコンを取り付けますが、その壁のことを作業対象物と
いいます。(エアコン自体は「作業物自体」といいます。)
一般的な賠償保険では、作業対象物を壊した場合は補償されません。(これを免責条項といいます)
エアコン業者が壁に穴を開け間違えて、発注者から「やり直せ」と言われた場合のやり直し費用は
保険では出ないわけです。
この理由は、作業対象物は自社で管理しているものなので、作業中は自社の所有物とみなされ、
自分の所有物を壊しても、自分で自分の賠償をすることはできないという理屈からです。
ただし、追加保険料を支払って、作業対象物損壊担保特約をつければ壁のやり直し費用も受け取れます。
一般的に工事保険は、どんな事故にも対応できるようにしておくべきなので、作業対象物も受け取れるように
しておいた方がよいでしょう。