2016年01月30日 [工事保険について]
工事保険の種類
工事保険の種類は、工事中および工事完成後の第三者に対する賠償事故が発生し、法律上の賠償責任を契約者が負ったときに、保険金が支払われる「請負業者賠償責任保険」がもっとも普及している保険の種類である。
土木・建築・電気工事・リフォームなどの業者で加入していない業者は数少ないといえる。
その他の工事保険の種類は、役員や従業員が就業中または通勤途上で労災事故にあって、けがをした結果、通院、入院、休業、後遺障害や最悪死亡などの事態になった場合、給付金や保険金が支払われる法定外労働災害補償保険がある。
これは業務災害補償保険ともいわれる。
従業員が労災事故で死亡した場合などで、使用者責任を問われる場合もある。
最悪訴訟になって、遺族への賠償金や訴訟費用など多額な支払いが発生する場合もある。
高額な賠償金は経営を揺るがすようなリスクもある。
こうした事態に備える保険が使用者賠償責任保険である。
使用者賠償責任保険は単独で加入するものもあるが、業務災害補償保険とセットで加入するものもある。
工事保険の種類の三つ目は、施工中の建築物の自然災害や火災盗難などに備える保険である。これは、建設工事保険と呼ばれる。業種によっては、土木工事保険、組立保険などと呼ばれることもある。
住宅やビル店舗などを建築する建設業者にとっては、必要な保険である。
その他、公共工事に落札した業者が、保証金として現金を用意する代わりとなるのが、履行補償保険である。通称は契約保険と呼ばれることもある。
また、建設現場で使用される重機建設機械の破損、盗難などに備えるのが盗難保険または動産総合保険である。
工事現場の資材や材料、仮設材などが盗難の被害にある場合も、多いが、建設工事保険で盗難の補償があるケースがあるので、被害にあったらまず内容を良く理解した保険代理店などの保険の専門家に問合せ、相談するのが重要である。